夏 こどもたち
2016年 08月 19日
夏は旅。結婚してもそれは変わらず お菓子の仕事を夏休みにして
ひとりで1カ月は行ってまいりますと
地球儀を回していたわたしが
ある年 急にお母さんになって
どうしてお母さんは旅ができないのかがわかりませんでした。
わからないことは 頭で考えても やっぱりわからないので
やってみないとわからないわたしは からだを動かすことにしました。
陸が1歳になる誕生日の前に
まずは 妹のいるオーストラリアに0歳パスポートを持って、
ふたりで行くことにしました。
次の年 1歳の夏 石垣島に行ってみました。
石垣島についたとたん 彼は熱を出しました。
海の日でした。 小さい体に熱がこもった様子で
クーラーのきいた 民宿で静かに過ごし 散歩をしました。
2歳の夏 そうだ彼は男の子。
いままで テント旅をしたことのなかった私は
ふたりテント旅をしてみることにしました。
いざ屋久島へ。
リュック背負って 手をつないで
陸はテントを抱いてはいるものの 長いので引きずる
車も持たず いざ屋久島へ。
ちいさい彼との屋久島は 山にも登れず
バスに乗って 一周して。
雨の多い屋久島で ガジュマルの木の下で1日だけ テントで眠ることができた。
ガジュマルの木の下は 不思議なくらい守られたような気持ちがしました。
3歳 テントを積んで いざ北の国 北海道
車にテント 長靴 虫取り網に コンロに寝袋
たくさん積んで 港に向かう。
沖縄民謡聴きながら 楽しい気分満載で いざ北の国北海道。
知床でクジラを見たい(わたしが)と苫小牧から 距離を伸ばすも
まだ3歳との二人旅。 長時間の車内は飽きる 疲れる。
しりとりにも限界がある。
北海道の広さを目の当たりにする。
いくつかの湖のそばでテントを張って ザリガニを釣る。
4歳 もういちど いざ北の国 北海道
やっぱり 沖縄民謡聴きながら テントに寝袋 長靴 コンロ
日高 摩周湖 進みながら
道の駅でテントを張り
陸別駅の芝生の上にテントを張り 少ないけれど通勤の人のバスが着くのをそっと見ながら
もしかするとこれは野宿なのかな と思う。
昆布漁を見て 知床までは 届かなくてもたのしいことにかわりはなし
ようやく 北海道の広さが想像以上だということに気が付く
5歳 三重から和歌山 山から海へ
テントに荷物を積み込んでゆく
陸の 「旅したなあ」 という言葉を聞いて
旅は 距離の遠さだけではないのかと知る。

20代の約10年間 わたしはずっとひとりでした
本を読んで 手紙を書いて 景色を見て 人を眺めて
ときには人と会話をして ほとんど自分と会話をして
ずっとそんな旅でした
こどもを連れて
こどもとどうやって旅をするのかわかりませんでした
去年の夏 こどもがふたりになりました。
赤ちゃん連れて旅はできないなと思いました。
陸とも旅はできないなと思いました。
でも なぜだか もうひとりでしていたような旅は
したいと思わなくなりました。
手紙をたくさん書けなくても 本をずっと読めなくても
トランプしたり 景色を見たり 時にもめたりしたとしても
目の前の 家族を見てるのもいいなと思いました。
9歳の子
今年の夏
北海道で数日を過ごしました。
わたしとの旅ではなく
おかあさんは朗読と詩作を勉強しているらしいが
そんなことは 興味なし。
ぼくは ぼくの友達とあそぶ
食事の時間以外ほとんど姿を見ることもないほど
基地にでかけ そのほかは何に夢中になっていたのかもわからない
でも そこで拾った鹿の角と 遊んだ木の杖を
大事に持って帰ってきた
きっと 今年の夏はとても大切な時間だったのだろうなと思っています。
ちいさかった子 こうやって 大きくなっていくんだなと
手を離して 自分で歩いてゆくんだなと思いました。
むっちゃんが起きてきました
彼女とのちいさいこども時間はどんなふうになるのかな
おかあさん という人は
生まれた時からおかあさんではないので
わからないこと
たくさんですが
おかあさん
悪くないなと思います。
ありがとうです
by yuju30
| 2016-08-19 01:59

