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ゆうじゅ yuju

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by yuko
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大きな木の下で

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森の集いの前日
大雨が降りました
ない 
そう思いました。
でも ありました。 雨降ってるけど行きました。

着いたら 少しづつ止んできました。

大きな木の下に行って 木を見上げると
滴が ずーっと上のほうから落ちてくるのが見えました
なかなか ここまで届かない

上のほうから こんなに長い時間かけて落ちてくるんだと
一緒に見ていました。

鹿がすぐそばまで来て 静かに草を食んでいました

意味など探しようもないこの時間 
目に見えない 
そこにあるもの
忙しさの中では見つけられないかもしれない 
大切なこと

大切にしたいとおもいました
言葉をうたいたいなと おもいました

子供たちと 木肌の苔に触れました
鹿みたい

土に近づくほど 苔は濡れていました。
樹の肌は がさがさして 
いろんな虫がいて
何年生きてるんだろう

本との出会い 人との出会い
言葉と 樹と

うまく言葉になりませんが
たっぷりとおおきな時間でした。

大切にしたいことを 大切だと言うこと
結構勇気がいりますけれど
こんな時間を ふやしてゆきたいと思います。

参加してくださった方
ありがとうございました。


今回 これだけは読もうと最初に決めていた詩
こども も おとなも おじいちゃんもおばあちゃんも みんな。







「こころのなかに見える景色」 工藤直子






なぜかいつも大きな樹なのだが

大きな樹は まっさきにあらわれるのだが

その根もとにはいつも こどもがおり

こどもは 樹が生んだいのちのように 根もとにおり

なんだかいつも わあわあ泣いており

孤独と鼻みずを あとからあとから流し

あのこどもは わたしのようであり

あなたのようであり それにしても

あのでかい泣き声は これはまあいったい

なんたることであるかと

世界じゅうが

あきれてみているのである


空にぶらさがる雲

ゆれる葉のうらの銀いろ

鳥の ひろげた羽のギザギザ

しぶきになって飛びちる匂い…

それらが一瞬はりついて 一枚の絵となり

その絵のなかで こどもが

こどもの口だけが

まるくひらいて わあわあ泣くのである

こどものあの まんまるな口のかたちは もしかして

地球の芯をつらぬく 一本のパイプではあるまいか

そう思えるほど わあ わあ わあ わあ

泣き声は 太古から未来にむけて流れていくのである
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by yuju30 | 2016-06-07 11:45 | Comments(0)