<   2012年 06月 ( 5 )   > この月の画像一覧

日記

                こどもが産まれて
                古い長屋から
                庭のある明るい平屋に引っ越しをしました。

                裏に住むおばあちゃんは
                いつもちゃきちゃき
                
                洗濯物を干すときに
                石を踏む明るいじゃりじゃりとした音が聴こえてきて
                私も洗濯を干しにでると
                いつもちゃきちゃき
                たわいのない話をして 

                毎年庭の蕗をくれました

                ある寒い冬
                今年の寒さは堪えるねえ
                そんな話をして 
                春になるのを待たず
                おばあちゃんはいなくなってしまいました。

                ちゃきちゃきしたおばあちゃんがいなくなって
                おじいちゃんはひとりになりました
                
                洗濯物を干しに出る
                じゃりじゃりした音は
                ちゃきちゃきではなく おじいちゃんの音になりました
                おじいちゃんの洗濯物は
                しわしわで 

                冬の寒い朝にみると
                いつも鼻の奥がつんとして
                それから いつも おばあちゃんに
                おじいちゃんは元気ですよ…洗濯物干してますよ…
                と 声に出すでもなくひとり思いました

                田植えの季節になると
                おじいちゃんが蕗をくれました。
                おばあちゃんがくれていたこと
                知ってたんだなあと思いました。
                それはそれはたくさんの蕗でした

                洗濯物を干すおじいちゃんの姿が見えなくなって
                遠くから おじいちゃんの家族が引っ越してきました
                庭の草や木がきれいさっぱりかたづけられて
                虫がでるよねえ 片付けちゃった
                朗らかな笑い声に わたしも一緒に笑いました

                おじいちゃんが亡くなりました
                おじいちゃんを乗せた黒くて長い車が
                長いクラクションを鳴らしました。
                みんなが手を合わせたので
                わたしも あわてて手を合わせました

                この前まで顔を合わせていたおじいちゃんと
                もう会えなくなるんだなと思いました。

                たったの5年半
                日常の景色は変わるんだと思いました

                お葬式場はクーラーがよく効いていて
                少し寒かったです
                

          

                 
[PR]
by yuju30 | 2012-06-29 09:41 | Comments(0)

水ふうせん

               
f0072357_13334941.jpg
 
                いつの日だか
                あの頃の雨は
                夜毎 やさしく
                それはたしかに
                やさしい雨の季節でした

                それなのに
                雲の上の水ふうせんは はちきれんばかり

                もちろん そこに水ふうせんがのっているはずもなく
                だれも 針は落とさない

                割れるはずのない水ふうせんを
                静かに箱にしまいました

                
[PR]
by yuju30 | 2012-06-28 13:35 | Comments(0)

奈良オーガニックマーケット 2

f0072357_21341621.jpg

             お天気は雨か…と思いきやちょうどよい曇り空でした。
             スタッフの皆様 来てくださった皆様 
             ありがとうございました。

             去年の箱本手仕事市で タベルエをみてくださった方が
             何人か声をかけてくれて
             後で ああ あのときお話した人だったと思いだすのでした。
             
             美味しい珈琲を飲めて
             美味しいパンを食べられて
             梅も買えたし。
             
             あ これではすっかりお客さんです。

             次回は 堅いクッキーも持ってきますね
             ロールケーキも 座って食べてもらえるように
             持ってきますね。
             持ち帰り用に保冷剤と容器を持ってきてくれてありがとうございました。

             帰りにひとりぶつぶつ思いながら、
             なかなか毎月行けないこともありますが
             次回 またお目にかかれることを楽しみにしています。
             ありがとうございました。

             
                
                                       
              手    しわしわの
                   やわらかな
                   匂いのする
                   どんな手でも。      手を。

                                    タベルエ(食べる絵)より

                                      
             
[PR]
by yuju30 | 2012-06-25 21:50 | Comments(0)

奈良オーガニックマーケット

f0072357_1346393.jpg

                燕がびゅんびゅん飛んでいます。
                今週末日曜日は
                奈良オーガニックマーケットです
                暑い季節ですね。

                珈琲ロールを持っていきます。
                カット 250円

                一本  1500円
                半分  750円

                一本と半分サイズのお持ち帰りは
                  ご予約のみとさせていただきます。
          
                ゆうじゅ yuju30@hotmail.com
                   こちらまでご連絡ください。
                
                お持ち帰りの際は 保冷バックと
                十分な保冷剤をお願いいたします。
                美味しく召し上がっていただきたく
                季節がら ご理解ください

                クッキーは
                 :山ぶどう
                 :ひまわりの種
                 :無花果
                 :いろいろ      です

                     ゆうじゅ
     
[PR]
by yuju30 | 2012-06-18 13:53 | Comments(1)

よあけ

f0072357_1313951.jpg

                  初めてひとりで飛行機に乗ったのは21歳
                  大阪から船で上海に渡り
                  せっせこせっせこ 西の端カシュガルまで行った後
                  香港からの短いフライトでした。

                  そのあと ちいさなバックパックを買って
                  毎年どこかに行くことになり
                  初めて飛行機からよあけをみたのがいつだったか
                  忘れてしまいました。

                  でも 飛行機からみるよあけは
                  いつも旅の始まりか終わりの時で
                  自分を乗せた飛行機の 真下にある雲の
                  またその下に
                  たくさんの人たちのたくさんの日常生活があることを
                  全部忘れてしまいそうな 
                  力強さで
                  
                  音もなく
                  太陽が 雲の下から昇ってくる
                  それをみるのが好きでした
f0072357_13304614.jpg

f0072357_13333668.jpg


                  5才の子は
                  このよあけを 記憶の中に残すのか
                  今のわたしにはわかりません

                  なにも言わずに
                  みていました
[PR]
by yuju30 | 2012-06-07 13:36 | Comments(0)