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ゆうじゅ   yuju

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by yuju30
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夏至の朝 

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去年の6月に初めて 夏至の朗読会をさせてもらいました。
お客様も近くや遠方の方やいろいろなところから来てくださって
朗読会のあとはひよこ珈琲さんの珈琲と、ロールケーキを食べながら
以前からの知り合いのようなここで知り合っていくような
たわいのないおはなしをして お昼には何もなかったように
みなさんそれぞれの日常に戻っていかれた…のか
仲良くなってお昼ご飯に行かれたのか…わかりませんが
とても良い時間でした。

それで、夏至の日には毎年ここで
初めましてのかたや、
1年過ごしたあと またお顔を見れるような
もちろん朗読会なのだけれど
素晴らしい演奏会を聞きに行く…というよりも
もう少し ちいさな、お客さまに手が届くような
そんな会を お蕎麦のけいたさんという心落ち着く空間で
続けていけたらと思っています。
まだまだ2回目。お客様は本当に来てくださるのだろうか…
そんな ですが たくさんたくさんの方でなくてもきっと
会える方には会えるのかなそんな風に思っています。
どうぞお待ちしています。

気がつくと
どうしても毎回読んでしまう詩があります。
いつも私のそばにいてくれる言葉のひとつです。

アメイジング・ツリー/長田弘
大きな樹があった。樹は、
雨の子どもだ。父は日光だった。
樹は、葉をつけ、花をつけ、実をつけた。
樹上には空が、樹下には静かな影があった。
樹は、話すことができた。話せるのは
沈黙のことばだ。そのことばは、
太い幹と、春秋でできていて、
無数の小枝と、星霜でできていた。
樹はどこへもゆかない。どんな時代も
そこにいる。そこに樹があれば、そこに
水があり、笑い声と、あたたかな闇がある。
突風が走ってきて、去っていった。
綿雲がちかづいてきて、去っていった。
夕日が樹に、矢のように突き刺さった。
鳥たちがかえってくると、夜が深くなった。
そして朝、一日が永遠のようにはじまるのだ。
象と水牛がやってきて、去っていった。
悲しい人たちがやってきて、去っていった。
この世で、人はほんの短い時間を、
土の上で過ごすだけにすぎない。
仕事をして、愛して、眠って、
ひょいと、ある日、姿を消すのだ。
人は、おおきな樹のなかに。


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by yuju30 | 2017-06-03 07:15 | Comments(0)